今年もイクゼ! 妄執のジャケ買い!
果たしてこの企画を待っていてくれている方がいるのかどうか、皆目見当もつきませんけど、今年も欲望の赴くままに突っ走ります、「妄執のジャケ買い」。
今日は永遠のあこがれ、松田優作特集だぁ!
まずは大薮春彦の『野獣死すべし』(角川文庫)
奥付を見ると、この文庫版の初版は昭和54年6月10日。そして私が持っているものが、昭和55年9月30日の日付で10刷のものです。
松田優作主演の映画『野獣死すべし』の公開は、wikipedia の記述によれば昭和55年の10月4日だそうです。
とすると、まさしく映画の公開にタイミングを合わせて作ったカバーがこのバージョンということになるのでしょうか。昭和54年の初版のカバーがどんなだったのか、ちょっと興味が沸いてきます。
そしてこちらは平成2年の30刷のバージョン。いつ変更になったのか、そのタイミングはわかりませんが、カバーデザインは大きく変更されています。中央の赤いドレスの女性は映画にも出演していた小林麻美。
右下にある英語のサインは「K.Date」。小説の主人公「伊達邦彦」のもの。
同様の趣向は、以前紹介した『蘇える金狼 野望篇』でも行われていて「T.Asakura]と、「朝倉哲也」のサインがあります。
あー、それにしてもこの『蘇える金狼 完結篇』優作カバーバージョンがどうしてもみつかりません! お持ちの方いらっしゃったらどうか当方までご連絡をお願いいたします。大薮春彦の本そのものが、あまり古書店でもお目にかかれなくなってきていますね。
お次は小鷹信光『探偵物語』(幻冬社文庫)。
小鷹信光氏がTVドラマ『探偵物語』の原案者であり、探偵・工藤俊作の生みの親であるのは、まあ今更言うまでもありませんが、この本は元々1979年9月に徳間書店からトクマ・ノベルスの一冊として発売されたものを、幻冬社が1998(平成10)年に文庫化したものです。
ただしドラマの「原作」という位置づけではありません。原案者本人によるノヴェライズ、というべきでしょうか。
小鷹さんがこの作品の中で造形した「工藤俊作」はまさにハードボイルド作品における探偵の“ideal type”というべきものですが、ドラマの中の<優作=俊作>はそこから大きく逸脱して、リアルとフィクションを自由に行き来する不思議な存在になりました。ドラマの中で自分の出ているドラマにメタなツッコミを入れるヒーローなんて、まったく当時の常識を斜め上にスッ飛んだ存在でした。
『探偵物語』のカッコ良さは、当時の少年たちにとっては本当に衝撃的でしたね。
当時私はまだ小学生でしたが、クラスではみんなでオープニングの優作のイロイロな仕草を真似したものです。特に給食の牛乳を飲むときに工藤探偵がコーヒーを飲むときの一連の仕草をして、ブーッと噴き出す直前でやめる。失敗して噴いたヤツもいたけど。(私じゃないw)
◎『探偵物語』オープニング
で、『探偵物語』が映画化される! と聞いて当時まだ子供だった私は大いにイロメキたったのでしたが、全然違う話だったというのがこちら、赤川次郎氏による『探偵物語』。
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その時の“裏切られ感”が強かったもので、この映画は未だに見たことありません。
優作カバーでまだ集まっていないものとしては、夏目漱石の『それから』でしょうか。これは確か角川文庫で映画と連動したカバーがあった気がするんですよね。でも写真は藤谷美和子がメインだったかもしれませんが。
あとブロンテの『嵐が丘』も優作主演の映画がありますから、もしかしたら映画バージョンのカバーが存在するかも・・・『華の乱』は文庫がないのと、吉永小百合メインのがあるだけですので、優作の出ているものはありません。
それにしても、松田優作が逝って、今年でもう20年ですか・・・そしていつのまにか優作の死ん年を越えてしまった私。次に超えるのはバカボンのパパの年か。切ない。
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