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2015年7月2日(木曜日)

勝手にSPERIOクロニクル@すばらしい勝利 むさしのFC戦

カテゴリー: - yamaneko @ 02時19分40秒

 この試合で全13試合のリーグ戦もいよいよ折り返しとなる7試合目となりました。

 “このむさしのFC戦こそ、今年のシーズンを左右する重要な試合になる”――と、私はだいぶ以前から想定していました。

 まず何と言っても、やはり都リーグの古豪・むさしのFCさんは個々の選手の質が高いです。前節、3ブロックにおける優勝争いの最大のライバルであるアローレはちきたを相手に試合終盤まぎわまで勝ち越しを許さず、大いに苦しめたことからもその戦闘力はうかがい知れるというものです。

 そして、TOKYO FOOTBALL に掲載された「むさしのFC−あきる野FC戦」の戦評を見ますと、3-4-2-1の布陣が今年のむさしのFCの基本布陣であるようなのですが、これが城北の4-4-2とは基本的に相性の悪い布陣であることです。3-4-2-1は4-4-2ゾーンDFへの対抗策として構想された布陣であり、まともに相対すると4-4-2の守備組織は様々な問題に直面することになります。

 まずDFラインではワントップと2シャドーの3人が4人のDFの中間にポジションを取るため、マークが曖昧になりやすいことがあります。また、DFとMFで構成する2ラインの間で2人のシャドーが浮いたポジションを取ることが多くなるため、ここで起点を作られた時にDFラインから一枚釣り出されると、それでできたギャップに残りの二人による侵入を許しやすく、非常に守りにくいのです。

 かといって、4-4-2の2ボランチが相手の2シャドーをマークしてしまうと、相手のボランチを自由にしてしまいます。これではゲームを相手にコントロールされてしまいます。

 そして前線では、2トップに対して3バックが数的優位を作っており、前からのプレスがかわされやすい。前からプレスがかからなければラインを押し上げて全体をコンパクトにすることができません。そうするとさらに2シャドーがライン間で自由に動き回ることになってしまいます。しかもFWに数的不利の状態でボールを追いかけ回させると、それだけで消耗してしまって攻撃時の余力がなくなってしまうことも心配です。

 4-4-2の守備陣形が3-4-2-1の用意するこうした罠ににまんまと嵌まってしまうとどうなるか? ――その最高の(最悪の?)事例が、ブラジルW杯での日本対コートジボワール(コートジボワールは4-5-1から3-4-2-1に移行する“可変システム”でしたけど)戦になります。

 ・・・思い出したくもないでしょ(´Д`;)

 という訳で、私はこの一戦のことを考えると、冗談抜きで夜も寝られないほど心配になっていたのです。それにまあ、一昨年も昨年もリーグ戦中盤で貴重な勝ち点を落として優勝を逃している城北ですし、このあたりの時期が一番危ないんですなぁ。前節の第一三共サッカー部戦もヒヤヒヤものでしたしねぇ・・・。

* * * * * * * *

 さて、この日の城北のスターティングフォーメーションはいつも通りの4-4-2。そしてむさしのFCはやはり3-4-2-1です。

 むさしのFCの攻撃の中心は、ここまでで5得点を挙げている#7吉田晃己選手と、3得点の#11吉田一貴選手。ただ、今節は#11の一貴選手の方が欠場しており、#9の郡選手が出場しています。

 ちなみに、下の図は先ほども言及した「むさしのFC−あきる野FC戦」の戦評の文章から得点シーンを推測して再現したものです。また、むさしのFCさんの公式サイトには過去の試合のレポートがあって、それによりますと第2節のFC INAHO戦での得点もほぼ同様と思われる形(サイドは逆の左サイドですが)から決めており、やはりこの形は得意なのだと思われます。

 FWがクサビのボールをに中盤に落として素早くサイドへ展開し、おそらくニアとファーに一枚ずつ飛び込んでくるような感じでしょう。前線の3人だけで攻撃が完結する、シンプルですが実に効果的な形です。そして、これはサイドバックが高い位置を取ることが多い城北にとっては非常に危ないパターンで、カウンターからこの攻撃を喰らうことには最大の警戒が必要です。

 また中盤で攻撃を組み立てることの多い#10の鈴木雄大選手がシャドーの位置にポジションをあげており、これがむさしの攻撃にどのような変化をもたらすか。

 さらにDFラインではかつてJFL時代の町田でのプレー経験を持つ#3山選手を初めとして、屈強で経験豊富な守備者が揃っています。単純にクロスをゴール前に入れるだけでは、やや城北に分が悪いかもしれません。

 ここらあたりが試合前の注目ポイントとなるでしょうか。いやー、それにしても事前に相手の情報が豊富にあると色々書けますなぁ。都リーグでは滅多にないことなのでうれしいです(^^)

では、試合の方はダイジェスト映像でどうぞ!

【2015】SPERIO城北−むさしのFC【TSL-7】

第49回東京都社会人サッカーリーグ 第7節
SPERIO城北 6 - 0 むさしのFC
2015/6/28 19:00
北区赤羽スポーツの森公園競技場

■得点者
成岡 ’27
田熊 ’28 ‘42
長澤 ’38
渡邉 ’41
稲見 ’50

■アシスト
渡邉1 満城1 稲見1 長澤1

* * * * * * * *

 映像でご覧いただいたとおり、私の事前の心配を吹き飛ばしてくれるような見事な快勝劇となった訳ですが、その要因を分析していくことにしましょう。

 むさしのFCがガッチリ守って少ない手数のカウンター、というのを基本路線としてくる以上、城北がボールを持てる展開になるのは、ある程度予想がついていました。まあ、ただ逆に持たされて引っかけてカウンター、ってのが一番コワかったのですが。

 で、3-4-2-1フォメは相手にボールを回される守備の局面では、WBがDFラインに入り、2シャドーがSHの位置まで下がって、5-4の守備ブロックを構築すると考えられます。こんな感じです。

 この形に押し込めてしまえば、前線にはFWが一枚残っているだけですから懸案であるカウンターの脅威も低下します。ただ、やはり人数をかけて守られることになるので、この堅陣をどうやって崩すか、そこが焦点となります。

 たしかに5-4-1で待ち受けられると崩すのはなかなか大変そうです。ですが、実際は2シャドーがSHの位置に下がってくるには、それなりに時間がかかりますし、疲労などで運動量が低下し、この位置に戻ってくることができなくなれば、後ろの形は5-2になって、ボランチの横に大きなスペースができます。

 それにシャドーに入る選手は基本的に攻撃の選手なので、守備意識が高くない場合も往々にしてあるので、このスペースのケアや相手のマークが不十分になりがちです。ここを使いたい。

 したがって、ボールを奪ったら相手が5-4のブロックを形成する前に、すばやくこのスペースにボールを運んで起点を作る。そしてFWやCHが素早くフォローに入って数的優位を作りつつ、WBの裏のスペースやバイタルエリアなどの急所を攻略していく、というのが5-4-1攻略の基本路線となります。成岡やモッチーの精度の高いフィード能力があれば、これは十分可能なはずです。そして、それが完璧に嵌まったのが後半開始直後にシンペーが決めた4点目、ということになります。こまかくプロセスを見てみましょう。

1.キックオフ直後、成岡から稲見にロングフィードが出ます。このように、すばやくサイドの高い位置に起点を作る。

2.むさしの左WBが稲見のマークに向かったため、背後に大きなギャップができています。

3.稲見がこのギャップにパスを出し、満城がこのボールを抑えます。

4.満城への対応のため左CBが釣り出されました。長澤が満城のフォローに入りボール付近で3対2の数的優位を確保。亮太は少しランのスピードを落として満城に向かって戻っていくWBから距離を取り、浮いたスペースに留まります。ここで重要なのは、先ほども触れたように、むさしの左サイドのシャドーの動き。稲見のマークに行かず、高めの位置に留まっています。

5.満城は長澤にボールを預け、長澤はワンタッチでフリーの稲見に戻します。左シャドーはこのボールの動きを見て稲見に向かいますが、有効な寄せとはならず、ゴール前へのアーリークロスを許すことになりました。 

 ゴール前にはシンペーが一枚しかいないのですが、この時のシンペーの位置取りが素晴らしかったですね。完全に右WB#18の真後ろ、いわゆる「6時方向」に位置をとり、相手から完全に気配を消しています。

 #18は一度首を振って状況を確認するのですが、左手の「9時方向」しか確認していないため、真後ろのシンペーに気がついていない模様。

 クロスが入ってくると一気にシンペーは相手の前に出てボレーでねじ込みました。サイドからのクロスではボールと相手を同時に視野に入れることが難しいのですが、ここまで完全な背後から飛び出されたらDFとしてはタマらんでしょう。シンペーのボレーはキレイにミートできた訳ではありませんでしたが、逆にそれが相手GKの予測を裏切る形になって、見事にゴールゲットです。

 4点目が一番キレイに崩せていたので今回は4点目で説明しましたが、、実は1点目、2点目、3点目も、崩し方は色々でしたが、サイドの高い位置で起点を作り急所のスペースを攻略していくという点では共通していました。城北イレブンは《5-4の守備ブロックを粉砕せよ》という課せられたミッションを見事に完遂したと言えるでしょう。

 このむさしのFC戦は、本当に内容が盛りだくさんで、他にもいろいろと書きたいことが多いのですが、すでに随分長々しく書いてしまっていますので、今日はこの辺にしておくことにします。ではまた〜。


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