妄執のジャケ買いリターンズ! 角川映画Part2!
だれから期待されているわけでもありませんが、やってきました「妄執のジャケ買い」シリーズ。今回も引き続き角川映画シリーズで参りましょう。
角川映画といいますと、やはり欠かせないのがこの人、薬師丸ひろ子。で、薬師丸ひろ子といえばやっぱり『セーラー服と機関銃』なわけです。
裏表紙もなかなか素敵。
この映画が公開された時、確か私は中学一年生だったはずです。
とっても見に行きたかったんですが、当時私の町にたった一軒だけあった駅前の映画館は閉館してしまって、あわれ青果市場と成り果ててしまっており、映画を見るには室蘭まで出かけなくてはなりません。しかしバスでいくにしても汽車で(電車じゃないよ!)行くにしてもなかなかの大事です。足代だけでもけっこうな金額が必要で、チケット代も含めると、中学生の月々のお小遣いではちょっと難しい。とは言ったものの、「カ・イ・カ・ン・・・!」という一世を風靡した大胆フレーズの映画を、こともあろうに親に連れて行ってくれと頼むのもこれがなかなか恥ずかしいものです。まあそんなお年頃だったわけですな。
しかしクラスの友達が観にいったという話をきくと、もううらやましくてたまらない。そこで私は一計を案じ、同時上映のアクション映画、『燃える勇者』が見たいから映画にいくお金をくれと主張したのです。「そういえば同時上映は『セーラー服と機関銃』らしいね。まあそっちは別にどうでもいいんだけどさ」・・・実に小賢しい。
ところが「そうね、映画も久しぶりにいいよね」と母が言い出し、とんとん拍子に話がすすんで、なんと家族みんなで行くことに。うう、こんなはずでは・・・。
口さがない姉などは「あんたホントは「カイカン」が観たいんじゃないの? このむっつりスケベ!」と実に無神経に図星を衝いてきます。ううむ、こんなはずでは・・・まさに策士策に溺れる。
いや、こんなことはあくまで大事の前の小事、肝心要なことはスクリーンで輝く薬師丸ひろ子に出会うことなのだ! クラスを襲う大波に乗り遅れないことなのだ! 肉を切らせて骨を断つ!臥薪嘗胆! 三国干渉! なんのこっちゃw
・・・しかし、ここまでの犠牲を払ってたどり着いた映画館だったのですが、いざ映画を観てみると『燃える勇者』が思いの外に面白かったという、瓢箪からコマのような展開に。どうやら中学生には相米慎二の世界はイマイチ良さがよくわからなかったというのが正直なところです。試合に勝って勝負に負けた、みたいな。ホント馬鹿みたいな騒ぎで、今となってはまったくの笑い話です。
さて、その『燃える勇者』の主演は誰あろう真田広之だったのですが、翌年には大出世して『伊賀忍法帖』の主演に抜擢。その時の角川文庫版カバーがこちらです。
隣に移っているお姫様は渡辺典子ですね。この映画は私は見てませんけど、こんなエロい話どういう映画にしたんでしょうか?
さて、この『伊賀忍法帖』のヒロインオーディションはもう一人、すばらしい新星を生み出しております。それこそが他ならぬ原田知世。 グランプリこそ渡辺典子にゆずったもののオーディション特別賞を受賞。その後TVドラマ版『セーラー服と機関銃』でデビューすることになります。そして角川書店はしっかり文庫でバックアップ! それがこれ!
いやー、このジャンスカの長さといい、スカート丈といい、ソックスといい、まさに「昭和」の美少女といった感じですね。
さらに裏表紙はこう!
しかし『セーラー服と機関銃』で使用されている機関銃は原作ではトンプソンM1なんですが、映像化にあたっては薬師丸版でも知世版でもなぜかM3“グリースガン”を使っていますね。さらに最近の長澤まさみ版にいたってはなんと旧ドイツ軍のMP40“シュマイザー”!
原作者がトンプソンを選んでいるのにはそれなりにワケがあると思うんですがね。ギャングの使うマシンガンはやっぱりトンプソンでなくちゃ、というような。まあそこはこだわんなくても別にいいのかしら。次にだれかやるときにはもういっそM60で・・・ってそれじゃ『ランボー』だよw
